毎年、我が家の裏庭に元気に繁る「どくだみ」
今年もびっしりと~!!!
毎年、あのクサイ(笑)匂いに苦労して草ぬきしながら「オーガニック食品のお店にある、どくだみ茶って、元はコレだよね?こんなにたくさんあるのに、もったいないなぁ。。」って思いながらも、日々の忙しさにかまけて、今までは見て見ぬふりしてました。
でも思い切って今年は手づくり「どくだみ茶」作りに挑戦してみることにしました!
だけど、口に入れるものなので、間違った作り方や飲み方は怖いから気になりますよね?
●いつ、どんな風に刈り取ると良いの?
●準備するものはある?
●どうやって、どれくらいの期間干すの?
●使うのは葉だけ?茎は?花は?
●飲み方は?味は?注意点は?
私もまずは図書館で薬草、野草茶の本を借りてきてよく調べてからとりかかりました。
↑参考にした書籍
食べる薬草、山野草|主婦の友社編
よく効く手づくり野草茶|境野米子著|創森社
作り方、飲み方、飲んではいけない人など詳しく紹介しますから、ぜひ参考にしてみて下さいね!
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目次
どくだみを刈る時期と刈り方
刈るのは花が咲く5~7月に
刈り取る時期については、春から秋、いつ摘んでも毒があるからとの理由で、ダメな時期があるわけではありません。
ただ、人間にも一番免疫力が強くて体力がみなぎっている年代があるように、草にも有効成分が多い時期があります。できれば有効成分が多いときに摘んで利用したいものです。有効成分は花が咲いたときが一番多く、このときが摘むのに適しています。
そういう意味で、どくだみを刈り取る最適な時期は花が咲く5月から7月です。
実は4枚の白い花びらにみえる部分は、花ではありません。総苞片(そうほうへん)といいます。
真ん中の棒のようにみえる黄色い部分が花だそうで、ちょっとびっくり!
カラリと晴れた日の、出来たら午前中に収穫
白い花(実は花ではないですが…)が咲いた時期が刈り取りに最も適しているのに、ちょうど梅雨のシーズンに重なります。
なので刈り取って乾かないうちにグズグズしてカビさせてしまわないように要注意です!
なので、まずはカラリと晴れ上がった日の午前中に刈り取りするのがベストです。
刈るのは地上部分を根元から
刈り取りるのは根本から。その方が干すときに効率的です。(写真の左がどくだみ。右側はよもぎ)
ただし、来年も利用したいなら、根っこごと取らないほうがいいと思います。
それから、車道の近くや犬の散歩によく利用されている場所は、排気ガスや犬の糞で汚れている心配があるので注意してください。
どくだみ茶の作り方
準備するもの
束ねるための紐やゴム輪
ざる
洗濯物物干し
私は最初、紐で結わえて洗濯ハンガーに吊ったのですが、乾燥して細くなった茎が紐から滑り落ちたので、ゴム輪でいったん束ねた方がいいと思います。
ざるがなければ、新聞紙とかでもOKだと思いますが、あるとなにかと便利です。
刈ったドクダミを洗う
土や泥、虫、枯れた部分がないかを確認しながら丁寧に洗う。
振り回してよく水けを切って、さらにタオルやペーパータオルでよーく水けをふく。
野草茶を作るポイントはいかにカビさせずに「乾燥させるか」なのです。だから、泥などの汚れがついていないなら、洗わずにゴミや枯れた葉を取り除くだけでもいいくらいです。
特に煎じて飲むつもりなら、お湯でぐつぐつ煮だすので、あまり神経質にならずとも大丈夫です。条件のいい材料なら必ずしも洗わなくてもOKです。
どくだみの干し方・干す日数
●干し方
上の写真は我が家の軒下で10~15本くらいづつ束ねて、針金ハンガーに吊した状態。
こちらはザルに干しています(こんな風に日にあてちゃダメです)
直接洗濯ハンガーのピンチに挟んでもいいと思います。
市販されている網付きの干し器に入れるのも◎
色々な干し方がありますが、参考にした本では根元を縛って吊るとカビやすいので注意。と紹介されていました。
●干す日数
干す日数は葉、茎でだいたい1週間です。
野草を干すには陰干しがベストです。
なぜなら、日にあてると鮮やかな緑は失われ、香りもなくなってしまい、有効成分が破壊されてしまいます。日にあてていいのは、根、茎、幹、皮、果実だけです。
生乾きでポリ袋に入れると中でカビてしまいますので、茎がポキポキ折れ、葉がカサカサ、カラカラになるまで干して下さい。
ただ、室内干しの場合、風通しが悪いと乾燥する前にカビてしまうので、要注意です。
密閉性が高いマンションなどでの室内干しで、風通しに問題があれば扇風機を使うのもありかと思いますが、ズーっと扇風機を廻しているわけにもいかない場合は、30秒程度、レンジでチンしてパリパリにするといいみたいです。
できたら、スローライフでのんびり乾くのを待ちたいものですが、カビてしまったら残念ですから、そうも言ってられない!って時には便利な方法ですね。
私も2回目の天気が悪くて湿気が高く、完全にパリパリしなかった時は、レンチンしてみました。様子をみながら少しづやるのがコツです。
ハサミでカットします
パリパリに乾燥したどくだみをハサミで茎ごと適当にカットします。
私は3cmくらいで切りました。
フライパンで炒る
最後にプライパンで乾煎りします。
何も入れてないフライパン(もちろん油なし)で弱火でゆっくり煎ります。
こうすることで、さらに湿気が取れてかびにくくなるのと、お茶にしたときに香ばしくなります。火はなるべく弱火で。目を離すと焦げますので注意してください。
どくだみ茶の保存方法
乾燥させたどくだみ茶は茶筒、ビン、タッパーなどで保存します。
湿気を嫌いますので、海苔やお菓子などに入っている乾燥剤を一緒に入れておくとGOODです。
なるべく温度変化のない湿気の少ない場所が望ましいです。
すぐに飲んでしまう量でしたらいいですが、しばらく保存する量なら時々陰干しするか、フライパンで再び煎ると長持ちします。
冷蔵・冷凍保存は湿度の変化が大きくお薦めしません。
乾燥にさえ気をつけていれば、どくだみ茶は長く保存ができて、一年中楽しめます!
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どくだみ茶の2つの飲み方
どくだみ茶の飲み方には、2種類あります。
A)煎じる|どくだみ茶エキスを煮だして飲む方法
B)淹れる|ハーブティーのように飲む方法
1)のどくだみ茶を煎じて(煮だして)飲む方法は、よりどくだみ茶の効能の効果が強く実感できます。
ただし、どくだみ茶は独特のクセがありますので慣れるまで時間がかるので、イヤになって飲み続けるのをやめるくらいなら、2)のハーブティーのように飲む方法をオススメします。
A)どくだみ茶を煎じて(せんじて)飲む方法
1)土鍋、耐熱ガラス、ホーロー鍋、アルマイト製鍋のいずれかに、どくだみ茶15gと水600mlを入れます。
お茶パックに1回分の量をずつ入れておくとラクチン♪
※銅や鉄製のものを使うのはNG。どくだみの成分と鉄が化学反応して有害なタンニン鉄が出来てしまいます。
2)とろ火で、水が半分ぐらいになるまで煮詰めて出来上がり。沸騰させ過ぎるとどくだみの有効成分が壊れてしまうので、ゆっくり煮るように注意してください。
3)茶葉のカスをこして、取り除いた方がいいです。煎じた後に時間がたつと成分が変化してしまうので、その日のうちに飲み切るのがお薦めです。
体にいいと思っていても、飲みすぎには注意です。
不安があるなら、効きすぎて下痢したりしないように、はじめのうちは半分の量(水300mlにどくだみ茶7g)でためしながら、様子をみてみてください。
B)どくだみ茶を淹れて(いれて)飲む方法
もうひとつの方法は、急須に緑茶のようにどくだみ茶を入れてお湯を注ぎ、色がついたらハーブティーのように飲む方法です。
さらに市販されているハトムギ茶などとブレンドするのもいいですよ!
味がまろやかになって飲みやすくなり、長く飲み続けられます。薬草茶をあまり飲んだことのないお客様などにもおススメできます。
他の薬効茶の効能もミックスして穏やかに体に作用します。いろいろブレンドして自分好みの味を捜すのも楽しみのひとつですね。
どくだみ茶を飲まないほうが良い人
腎臓病の人は要注意
どくだみに豊富に含まれているカリウム。
カリウムには、血圧が高くなるのを抑えたり、体内環境を整えたりする働きがあります。
ただし、腎臓病の人は厳しくカリウムをとることを制限されています。
カリウムは野菜や果物に多く含まれているミネラルの一種ですが、どくだみ茶にはかなりの濃度でカリウムが含まれているので、要注意です!
もちろん腎機能が正常な方はあまり神経質にならなくても問題ないので、決して神経質になる必要はありません。
胃腸が弱い人は少しづつ
どくだみ茶を多めにとると、人によってはお腹がゆるくなる、腸が張ることがあります。
これはクエルシトリンという成分によるもので、特にお腹が緩みやすい体質の方は、量に注意して、最初は少しづつ取りましょう。
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まとめ
どくだみを刈る時期と刈り方
●刈るのは花が咲く5~7月に
●カラリと晴れた日の、出来たら午前中に収穫
●刈るのは地上部分を根元から
どくだみ茶の作り方
刈ったどくだみは
・良く洗い
・束ねて干したり、ざるに広げたりして1週間から10日くらい干す
・パリパリにならなかったら、レンチンしてもOK
・刻んだ後、フライパンで弱火で炒ると香ばしくなる
・乾燥剤をいれて密閉して保存
どくだみ茶の飲み方
●水に入れて弱火で半分の水の量になるまで煎じる
●ハーブティーのように急須で淹れて飲む。ハトムギ茶などとブレンドしてもOK
どくだみ茶を飲まないほうが良い人
●腎臓病の人はカリウムを取らないほうがいいので飲まないように
●お腹がゆるくなることがあるので、胃腸が弱い人は少しづつ飲み始める
どくだみは昔から重要な薬草として使われてきました。
その効能の高さから漢方では十薬(じゅうやく)とよばれます。
生の葉は火であぶってもんではれものに貼っておくと膿を吸い出しはれもひく強い殺菌力があります。
入浴剤としても、煮出した汁を湯に入れると痔や皮膚病に効くそうです。
雑草として嫌われモノにされがちですが、知れば知るほどその効能の高さには驚くばかり!
ぜひ身近にある「どくだみ」を健やかな毎日に利用してみてくださいね!
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