実家でひとり暮らし中の母を介護サポート中の”アラフィフりすこ”です。
我が家の場合は私の自宅や仕事場から実家まで車で15分程度ですので、週に3~4回程度のペースで様子を見に行けます。
そういった状態ならいいんですが、実家が遠く離れていたり、それほど遠くなくても何かの事情で、なかなか様子も見に行けない。。。
でも親には持病があるし、最近は近所付き合いも薄れてるみたいだし。
そんな場合はとっても心配ですよね。
子育て中や共働きだと、定期的に電話をかけるのも思っている以上に大変です。
私も子どもが小さいときは、日中は家事や仕事でなにかとバタバタしていて、時間に余裕が出来るのは夜遅くなってから。
もう、その時間には親は就寝しているから、また明日。。とやっているうちに、1ヶ月くらい連絡していない!って時もありました。
そこで、最近ではそういった子どもが高齢の親の安全確認をサポートするためのサービスがいろいろあるみたいで先日、郵便局に行った際にも案内パンフレットをみかけました。
調べてみると特徴や料金にかなり違いがありましたので、まとめてみました。早速見てみましょう。
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見守りサービスとは?
見守りサービスって何?
見守りサービスとは、 離れて暮らす親の体調や暮らしぶりが気になっていても、なかなか、十分なフォローが難しい家族に代わって、高齢者をサポートしてくれるサービスです。
選ぶ時のポイントは?
見守りサービスには大きく分けて、コミュニケーションタイプ、緊急通報対応タイプ、センサータイプの3種類があります。
●見守る家族の要望と親本人の性格や好みに応じて選択
●費用は初期費用がかかる場合と月額のみで大丈夫な場合がありますが、介護保険が適用されず、全額自己負担になります。誰が負担するのか?にもよりますがなるべく抑えたいのが正直なところだと思います。
●週に1度程度で良いのか?毎日の確認が必要なのか?24時間見守ったほうが良いのか?緊急の事態だけで良いのか?親の状況に応じて、どの程度のサポートが必要なのか見極めることが大事です。
さて、どのタイプのサービスが自分たち家族に向ているでしょうか?次に見守りサービスのタイプ別の特徴をご紹介します。
見守りサービスのタイプ別特徴
1)コミュニケーションタイプ
訪問したり定期的に電話をしたりして、体調の変化や困りごとなどを聞き出す。会話をすることで、ひとり暮らしの寂しさを癒したり、認知症の予防にもなりえる。
2)緊急通報対応タイプ
警備保障会社が運営していることが多く、緊急時に本人がスイッチを押すことで警備員が対応する。
3)センサータイプ
センサーを宅内に設置したり、魔法瓶やコンセントの電源のオンオフの状況などから生活状況を推測して、異常があれば家族に知らせる。
では具体的にタイプ別の各社のサービスの概要や料金をご紹介します。
具体的な見守りサービスの紹介
1)コミュニケーションタイプの見守りサービス
1-1郵便局|みまもりサービス
●みまもり訪問サービス
郵便局員(委託した業者社員を含む)が定期的に(毎月1回/30分程度)高齢者宅をipad端末を持って、直接訪問します。そこで、あらかじめ決めてある生活状況についての10項目の質問(体調はどうですか?よく眠れますか?食欲はどうですか?など)をします。
その質問の結果を、登録した家族へメールで伝えてくれるサービス。
月額2,500円(税別)
●みまもりでんわサービス
毎日決められた時間帯にご利用者に自動音声電話をお掛けし、体調確認を行い、その結果を家族へメールで伝えてくれるサービス。
未応答の場合は、1時間以内に再度、お電話します。2回連続で未応答の場合には、不在結果をメールで連絡してくれる。
固定電話:月額980円(税別) 携帯電話月額1,180円(税別)
●駆けつけサービス(オプション)
家族からの要請で駆けつける『ご家族向け』と、本人に事前に機器を渡しておいて、緊急時に操作すると駆けつける『ご本人向け』の2つのサービス。
どちらも別途、警備会社と別契約をする必要があります。
家族向け:月額800円(税別)
本人向け:月額1,800~3,100円(税別)
※駆けつけ料金は別途。
1-2つながりプラスのサービス
●つながりプラスサービス
利用者ごとの専属の担当者が直接電話をします。(通常プランは毎週2回、LITEプランは毎週1回)
電話での会話内容をすべて語り口調で書き起こし、家族にメールで伝えてくれます。初回の電話の前に「自己紹介シート」と「お話し興味リスト」で親自身のことを担当者に知ってもらうシステムで安心感がうまれ、話しやすくなるそう。
会話の内容は自由な話題でOK。会話の雰囲気や話し方から、体調の変化、悩みごとの有無なども推測して報告されるそうで、緊急性がある場合は、家族に別途電話報告あり。
入会金 10,000円
月額:通常プラン 8,000円(毎週2回お電話&レポ―ト)
:LITEプラン 4,900円 (毎週1回お電話&レポート)
●安心駆け付けサービス
家族から要請があった際に、親の家に2時間以内に駆けつけるサービス(提供:セントラル警備保障株式会社)24時間365日対応で警備システム等の機器を使用せずに利用が可能。(出動時5000 円)
月額2,500円(税別)
●安心相談サービス
24時間いつでも困ったときに、健康に関する悩みなどを相談できるサービス(提供:ダイヤル・サービス株式会社)
月額500円(税別)
1-3 遠隔ケアサービス|見守りん
●見守りん
スカイプ(TV電話)で週に1度、5~30分間、傾聴(話を聞く)の専門家スタッフが電話をします。内容を定期レポートにしてメールで家族に送ります。
初期費用 10,000円
月額:1,000円~(毎週1回5分お電話&レポ―ト)
:4,000円~ (毎週1回15分お電話&レポ―ト)
:8,000円~ (毎週1回30分お電話&レポ―ト)
1-4安心電話サービス
●安心電話サービス
オペレーターが直接、電話をかけて、その会話内容(定型型)をメールで家族に伝えます。
初期費用 1,000円
月額:2,000円 (毎週3回お電話&レポ―ト)
:3,800円~ (毎週5回お電話&レポ―ト)
:5,000円~ (毎週1回2~30分お電話&レポ―ト)
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2)緊急通報対応タイプの見守りサービス
2-1 SEKOM(セコム)のサービス
●ホームセキュリティ スマートNEO
防犯や火災に対しての基本のホームセキュリティのレンタルパックに、下記の高齢の親見守りプランを加えたサービス。
・緊急通報サービス
家の中で携帯できるペンダント型緊急通報プランです。ペンダントは首から下げれる形で急病やケガなどの際は握るだけでセコムに救急信号を送れ、簡易防水型のため、浴室などでも使えます。
・安否見守りサービス
生活導線(トイレなど必ず通る場所)にセンサーを設置して、一定時間動きが無い場合は異常信号をセコムに送信する。
●初期費用:工事料44,000円(税別)
●保証金20,000円(非課税・契約満了時返却)
●月額4,700円(税別)
2-2 ALSO(アルソック)のサービス
●みまもりサポート
体調が悪くなったときや、怪我をした際にボタンを押すと、全国2,400カ所の待機所からガードマンが駆けつけます。オプションで下記の高齢者見守りサービスを追加できます。
●初期費用:工事料47,000円(税別)
●月額1,700円~(税別)
・見守り情報配信サービス
●月額2,200円~(税別)
首から下げるタイプのペンダント型緊急ボタンを押せばコントローラーの場所まで歩けないような緊急時にも、すぐに通報することができます。
●月額1,700円~(税別)
2-3見守りハピネス
●緊急通報サービス
自宅で具合が悪くなったときやケガをしたときなどに、緊急ボタンを押すとガードマンが駆けつけます。(自宅の鍵を預ける)
●初期費用:0円
●月額2,800円(税別)
●緊急通報サービス+ライフリズムサービス
緊急通報サービスに加え、一定時間センサーが反応しない場合に、何か異常があったとみなし通報するサービスです。
●初期費用:0円
●月額3,300円(税別)
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3)センサータイプの見守りサービス
3-1 スリーS見守りサービス
●みまもりサービス
部屋に置いた端末に内蔵されたセンサーが人の動きを一定時間検知できない時、または非常ボタンを押した時など異常が発生した場合、登録している家族にメールで知らせます。
緊急通知メールを受け取っても家族が駆付けられない場合にはコールセンターに電話をすると警備員が駆付けます。(出動1回につき、8,000円(税別)がかかります)
初回事務手数料 10,000円(税別)
月額:2,500円(毎週2回お電話&レポ―ト)
警備駆付/1回駆付につき8,000円(税別)
3-2 ミマモリエ
●ミマモリエ
室内に設置したセンサーで活動状況、室温、睡眠状況が毎日家族へメールで届きます。
活動状況、室温の異変や、コールボタンが押された時には、緊急一斉メールが家族に届きます。
月額:3,900円
その他にも。。。。
●無線通信機を内蔵した「i ポット」の使用状況を家族のパソコンや携帯で確認できる象印マホービンが運営する「みまもりホットライン」
●ガスの使用状況が毎日メールにおくられてくる東京ガスが運営する「みまも~る」
なども、さりげない、安否確認の方法として有効かもしれません。
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親の意見を聞いてみました
調べてみると本当にたくさんのサービスがあることに驚きました。
個人的には。。。
・全く知らない方からかかってきた電話で世間話を30分もするシステムって正直どうかな?
・家の中がIT機器やセンサーなどに監視された状態は人によっては、居心地が悪いかもしれないな?
と感じたので、実際に自分の叔父や叔母、知人の方にちょっと意見を聞いてみました。
(自分自身の母は認知症のため、意見を聞くのが難しいので)
私は子どもの心配が減るなら、安否確認の電話くらいなら問題無いよ。だけど、出かけてる時も結構あるし、急に気が変わることも多いから、正直鬱陶しいわね。
60代後半女性
郵便局の人が訪ねてくるのは、私、話好きだから楽しみにするかもしれないわね。モニターで監視されてるのはちょっと嫌ね。緊急通報のベルがあるのは安心かな。
70代後半 女性
テレビ電話って絶対に嫌だ。電話ならまだいいかな。別にセールスされるわけじゃ無いし。直接、人が訪ねて来るのは、なんか気持ち悪いから好きじゃない。モニターってよく意味がわからないけど、家の中が丸写しにならないなら安心かも。でも使い方覚えられるかな?
70代前半 女性
電話で元気ですよ。ってお答えするくらいなら、全然いいよ、いつも暇だから。
でも長話は、よほど電話してくる人と気が合わないと無理だよ、勘弁して。
機械の事がよくわからないから、とにかく簡単なのにして欲しい。
70代後半 男性
子どもがやりたいんなら、電話も自動音声もモニターも良いけど、お金がかかるのは、ちょっと心配。何かあればちゃんと連絡するから、大丈夫なんだけどなぁ。
70代後半 女性
音声案内の電話での安否確認や、テレビ電話での会話、なども味気ないといえば、それまでなんですが、自分を気遣ってくれる子どもの気持ちに逆に悪いかな?と思って、私もあと20年くらいして、いざ、自分が受ける時になるとこういうサービスも受け入れるかもしれません。
でも、親の立場からすると、家の中がIT機器やセンサーなどに監視された状態は人によっては、ストレスになるかもしれないので、そのあたりは、本人の意向をちゃんと聞くのが必要ですね。
何はともあれ、短くても良いので家族が電話したり、顔を出してあげるのが親にとっては一番ですが、事情がある人にとっては便利だと思います。
こういう有料サービスを整えたからといって、今までよりも、親と疎遠になるのでは、本末転倒、間違った使い方ですので、その点だけは注意するべきですね。
まとめ
1)コミュニケーションタイプの見守りサービス
・1-1郵便局|みまもりサービス
・1-2つながりプラス
・1-3見守りん
・1-4安心電話サービス
2)緊急通報対応タイプの見守りサービス
・2-1 SEKOM(セコム)のサービス
・2-2 ALSO(アルソック)のサービス
・2-3 見守りハピネス
3)センサータイプの見守りサービス
・3-1 スリーS見守りサービス
・3-2 ミマモリエ
以上それぞれのタイプ別に概要をまとめてみました。
この情報が離れて暮らす親が心配な方、高齢者だけで暮らす親世代の方、の参考になれば幸いです。
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