家族の住まいを計画するのはワクワク楽しいですね。
でもちょっと待って下さい。
住宅ローン、これから長期にわたって返済し続けるんですよね。
もし!もし!稼ぎ手の夫に、もしもの事があったら?!!!!
たちまち返済は滞り、残された家族は大事なマイホームを手放さなければならないかもしれない・・・
そんな不安は誰しも感じることだと思います。
大丈夫です。
住宅ローンを組む際にはちゃんとそういうリスクに備えた保険が準備されています。
保険の名前は「団体信用保険」略して「団信だんしん」といいます。
もしものことを考えると、住宅ローンって不安だわ。
と思っている方のために、あまりよく知られていないけれど住宅ローンを考えるなら重要ポイントの「団信」を建築士の筆者が詳しくご紹介します。
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目次
住宅ローン、夫(妻)が亡くなった時はどうなるの?
住宅ローン、夫にもしものことがあった場合、専業主婦で片働きの場合はそれまで頼っていた夫の収入がなくなるわけですから、すぐに返済に困ります。
また共働きの場合は夫婦2人で債務(返す責任)を負う形の「連帯債務型」や「ペアローンを利用する場合」が増えています。
その場合は、夫が亡くなったときには、収入合算して借りた住宅ローンの債務が全て妻にのしかかります。
逆に収入があった妻が亡くなった場合も、同様に夫は妻の分と自分の分の返済をしなければいけなくなります。
片働き、共働き、いずれにしても、もしも!の時のリスク管理が必要です。
そこで、そのリスクに備えて、あらかじめ貸し手側の金融機関の方で「団体信用生命保険」という保険を準備しています。
住宅ローンの申し込む際に「団体信用生命保険」への加入を義務づけている事がほとんどです(フラット35除く)
ではその「団体信用生命保険」について、詳しくみていきましょう。
住宅ローンのリスク回避!「団体信用生命保険」とは
「団体信用生命保険」
通称「団信」は生命保険の一種ではありますがちょっと特殊な保険です。
まずは銀行が加入者で住宅ローン債務者(ローンの名義人)が被加入者となる保険です。
普通の生命保険は自分自身が加入者ですが、団信の場合は銀行が保険会社と契約します。
つまり「団信」は銀行がローンを借りている人にもしものことがあった時にローンを返済してもらえなくなるリスクを避けるために、強制的にローンの借り手にかける生命保険です。
保険会社は、夫あるいは妻(住宅ローン債務者)が死亡や高度障害になったときは、その時点でのローン残高と同じ金額を保険金として銀行に支払います。
ローンを借りている方からみると…
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なんだか、ホッとひと安心ですね!
これでもしもの時の不安はずいぶん解消されます。
ではこの団信について、入れる条件や保険料などはどうなっているのでしょうか?
早速みてみましょう。
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「団体信用生命保険」とは
告知義務
団体信用生命保険加入時には、告知書に健康状態を申告する必要があります。
申し込み時の健康状態や過去の病歴などを正しく申告しましょう。
この告知内容に誤りがあれば、告知義務違反となり保険金はおりませんのでご注意ください。
さらに、健康状態によっては団信に加入できない場合が出てきます。
その場合、団信加入を条件にしている住宅ローンは利用できないということでもありますので、気をつけて下さい。
なお、健康上の理由で通常の団信に加入できない場合にも引受け基準が拡大された「ワイド団信」だと加入できる場合もあります。
ワイド団信付きの住宅ローンはメガバンクなどの金融機関で取り扱いがあります。
金利が0.2~0.3%程度高くなりますが、通常の団信加入が難しい場合には有効です。
保険料
団信加入が住宅ローンを借りる条件になっている金融機関の場合、団信の保険料は金利に含まれます。
別途に保険料の負担はありません。
借り入れする住宅ローンが決まれば、既にそのローン商品には団信が組み込まれていると考えて下さい。
ただし、団信加入が任意になっている住宅ローン(代表的なものは「フラット35」です)の場合は保険料が必要です(「フラット35」では団信特約料といいます)
フラット35について
フラット35については、団体信用生命保険の加入が強制ではありません。
ですので、必要と感じる場合は、二人で加入できる「デュエット」という団信特約を加えると、夫と妻のどちらが亡くなってもローン残額は全額返済されます。
団体信用保険が未加入になるポイント
一番最初に住宅ローンを組む時は加入していても、団信に必ず入る必要の無い「フラット35」への借り換えの際などに、再加入を忘れてしまう事例がまれにあるそうです。
入っていないという自覚がある場合は良いのですが、入っていると勘違いしていると、イザというときに困りますので注意しましょう。
団信以外の住宅ローンのリスク対策
既に加入している生命保険に、住宅ローンの分をプラスする方法もあります。
もともと、もしもの時のための保険に「残された家族の住居費用」も含めて高めに保障金額を設定しているなら、そのままの保険でもいいかもしれません。
住宅ローンを組む際には、既に加入している生命保険の良い見直し時期です。
団信に入れない場合のリスク回避方法としてだけでなく、ぜひ団信と生命保険の保障金額などを見比べながら、過剰に保険に入っていないかを改めて再確認してみて下さい。
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まとめ
住宅ローンを返済中に夫に、万一のことがあったらどうしよう??!
「団体信用保険」にローンの申し込み時に強制的に加入しますから、夫が亡くなった場合には保険会社から銀行にローン残額分の保険金が支払われて、ローンは完済しますから安心です!!
(ただし、夫と妻が2本立てでローンを組む夫婦ぺアローンの場合は、夫にもしものことがあっても団信で保険がおりるのは夫の分だけで、妻の方のローンはそのまま残ります。)
聞きなれない「団体信用保険」
家の資産管理を夫に任せっきりの場合は、妻は加入しているかどうかもちゃんと認識していなない場合もあります。
ですが、家計のリスク管理としてとても大切なことですからしっかり確認していきましょう。
住宅ローンの事前審査がすぐできるのでおすすめ!
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