物忘れがひどい40代の不安な方へ。認知症と見分けるポイントはココ

最近、捜しモノをしている時間が増えた”アラフィフりすこ”です。

40代同士で話していると、物忘れがひどくて「歳のせいかしら~」って笑っている場合じゃなくて「ちょっと認知症じゃ無いかと不安になってきた」というお悩みも聞きます。

私は認知症の実母を介護している経験から、物忘れと認知症は症状があきらかに違うとわかるのですが、一般的にはその違いが分かりにくいようです。

●物忘れと認知症の症状の見分け方。

●専門家に見てもらいたいと思った時の方法、症状の診断チェックリスト

などをご紹介いたします。

悩んでグズグズ不安をかかえているのは、脳の働きに悪影響です。

ぜひ参考にして不安を解消してスッキリしてみて下さい。

スポンサーリンク

物忘れと認知症の違い

40代になると誰もが30代の頃と比べて、なんだか急に物忘れをしやすくなった気がします。

そして、「え?これってもしかして病気じゃないの?」って不安になります。

しかし、年齢による普通の物忘れと、認知症は大きく違います。

間違いやすい年齢による物忘れと、認知症による物忘れの違いについて

症状はどう違うのか?

見分けるポイントはどこなのか?を紹介します。

年齢による物忘れの症状

●忘れた事を自覚している

きのう寝る前に思いついたアイデアの内容を忘れてしまい悔しがる

●体験したことの一部分を忘れる

旅行したこと自体は覚えているけど、ホテルの名前が出てこない

●きっかけがあれば思い出す

本を返す約束の日をうっかり忘れていても、その本を見たとたんに約束を思いだす

●判断力は低下しない

今日着る服(季節や天候に応じた)については迷わない

人は誰でも年齢を重ねると体力が衰えるのと同じで、脳の機能も衰えます。

「どこに片づけたか忘れてしまった」

「聞いた約束の時間が思い出せない」

これは悲しいですが、

40代になって夜更かしが出来なくなった、ちょっと走ると動機が激しい、と同じです。

脳がなにかを記憶する流れは

①情報を覚える

②情報を蓄える

③情報を引き出す

の3段階です。

年齢による物忘れは

③の情報を引き出す、思い出す機能が低下した状態です

①と②は出来ていて「どこかに片づけた事」や「約束した事」じたいは覚えているのに

③の情報を引き出す事がうまく出来ずにモヤモヤ~。

つまり「どこかに片づけた事」や「約束した事」じたいは覚えているあなたの今の状態は「年相応の自然な物忘れ」です!

認知症の症状

●忘れた事を自覚していない

きのう寝る前にアイデアを思いついた事、じたいを忘れている

●体験したこと全てを忘れる

旅行に行った事、じたいを忘れている

●きっかけがあっても思い出さない

本を見ても返す約束した事、じたいを忘れている

●判断力が低下する

今日着る服(季節や天候に応じた)がわからなくて悩む

認知症による物忘れは

脳が記憶する流れ

①情報を覚える

②情報を蓄える

③情報を引き出す

の最初の①の「情報を覚える」が出来なくなることから起きます。

「どこかに片づけた事」や「約束した事」その事、じたいを覚えられない状態。

そもそもの①の情報を覚えるが出来ない状態なので、

②の「蓄える」も③の「引き出す」も出来なくなるわけです。

ですから、少し前の事でも経験そのものを覚えていません。

忘れたという自覚がありません。

40代50代の多くの場合は年齢による物忘れ

私も「明日の打合せにはこれを持っていって下さい!」

とスタッフに書類を渡されて「OKわかったよ~」って調子良く返事して、その日の夜寝るまではちゃんと覚えてる。

それなのに、次の日起きて朝事務所に行ったら、他の電話に出てトラブル対応している間にすっかり忘れしまい、書類は机の下に封筒ごと置き忘れ。

打ち合わせに向かう車の中で、ふと思い出しますが、時すでに遅し。

しょうがないのでスタッフに連絡して詫びて打合せ場所まで届けてもらう。

という冷や汗を最近かきました。

↑(恥ずかしいエピソード)

「あ!大事な書類忘れた!」と思えるのは

「昨日渡された」という記憶がちゃんとあるからです。

ですから私の物忘れは単なる物忘れです。

↑(なぜか威張ってる)

①の「情報を覚える」は出来ていて、

②の「情報を蓄える」も出来ている。

ですが、③の「情報を引き出す」がうまく出来ない。

特に集中力を欠くような状態だったり、多くの情報を一度に処理しなければいけなかったりすると、それが原因で物忘れが起きやすくなります。

そして、普通の物忘れは、体験の「一部」を忘れる点が特徴です。

約束の日にちは忘れても、誰と約束したかは覚えている。

名前は忘れても会ったことがある顔だという事は覚えている。

何を買うのか忘れる事はあっても、そのお店に先週も買い物に行った事じたいは覚えています。

そんな感じで40代の多くの場合の物忘れは、年齢による脳の衰えのせいです。

どうでしょうか?

このふたつの症状のあきらかな違いがわかりましたでしょうか?

「もしかして認知症かも?」と不安に思っている方は、ご自分の症状と照らし合わせてみて下さい。

「認知症の始まりなんじゃ無いか?」と不安だった方は少し安心されたかと思います。

私の実家の母はアルツハイマー型認知症です。

3年前にちょっとおかしいなぁ。。と思って専門医にみてもらった結果わかりました。

その時の母の様子は。。

・前日に私と一緒に出かけた事そのものを忘れている

・財布を失くして、その無くした事を忘れて捜している。

・親戚の人が野菜を届けてくれたのに、翌日、台所の野菜を見て「なんでこんなに大根があるんやろ?」と不思議がってる。

そんな感じでした。

あきらかにそれまでの「物忘れ」とは全然違う症状で驚いて病院に行きました。

認知症の症状は物忘れとは違います。

繰り返しますが、入れた記憶があいまいになるのでは無く、入れた記憶そのものが無いのです。しかもどんなヒントを与えても出てきません。

脳の記憶を入れる場所が壊れてしまうのでそうなります。

物忘れがはげしくても、覚えた記憶があるなら大丈夫です。

気持ちを楽にして後から紹介する「改善に効果的な生活」を心がけて毎日を過ごして下さい。

MCI(軽度認知障害)の可能性も

しかし、もうひとつ、認知症ではないけれど、普通の物忘れの人と比べると、その頻度や程度がひどい場合があります。

そのような症状の状態を「軽度認知障害 Mild Cognitive Impairment (MCI)」と言います。

日常生活に不便がでるような著しい判断力の低下(出先から自宅へ帰る道順がわからなくなるなど)は無い状態。

ですが、物忘れがひどいことを自覚していて、記憶に関する心理テストを行うと正常の場合より明らかに記憶力が低下している状態です。

研究者の疫学調査によると、MCIの方は高齢になるとアルツハイマー型認知症になる確率がそうで無い高齢者よりも高い事がわかっています。

つまりMCIは認知症の発症予備軍と言われ、健常者と認知症の中間の段階(グレーゾーン)と考えられています。

そう聞くと不安になりますが。。

早い段階で診断を受けて、そうとわかったら早期の対策をすることが大事です。

そうする事でMCIから認知症へ進むことを防ぐだけでなく、MCIの症状じたいが改善する事もあります。

MCI(軽度認知障害)、物忘れの改善に効果的な方法7つ

MCIの改善のための対策は当然、物忘れがはげしい場合にも、もちろん有効ですので意識してみて下さい。

①音楽を聴いたり映画を観たり、新鮮な刺激を与えて脳を活性化させましょう

②睡眠不足は脳の機能低下につながります。最低でも6時間は眠って脳を休ませましょう

③適度な運動を心がける。ウォーキングなどの有酸素運動と一緒に、スクワットなど無酸素運動を合わせると効果的です。

④食生活や栄養バランスを気をつける。特に青魚に含まれていることで知られているDHAと、EPAは、脳の記憶に大切なシナプスの活性化に有効といわれています。

⑤デジタル機器に頼り過ぎない。スケジュールを手帳に書き込んだり、寝る前に日記を書く。書き出すという行為は、思い出したり頭の中の整理になったりして脳を休ませてくれます。

⑥意識的に何も考えない時間を設ける。マルチタスクといっていくつかの作業を同時にこなす事が多いと脳が非常に疲労します。一日10分何も考えないだけでとても効果があります。

⑦コミュニケーションを増やす。新しい事を始めてみる。知らない人ばかりの会合に出かけたり、新しい趣味をもったりすると脳の活性化に働きます。

スポンサーリンク

もし専門家に見てもらいたいと思ったら

「認知症かも?MCIかも?」と思ったときには、普段の体の不調と違って、どこの病院の何科にいけばいいのかというのも悩んでしまうものです。

それにどんなことを聞かれて、どんなふうに診断されるのか、と不安はつきません。

一般的には脳外科、精神科、心療内科、神経外科などで診てもらう事が出来ます。

また最近は、MCIや認知症の診療を専門的に行う「物忘れ外来」を設ける総合病院などが増えてきました。

「地域名+物忘れ外来」でネットで検索するとすぐに見つける事が出来ますので、気になる方は思い悩まずに思い切って診察を受ける事をお薦めします。

「普通の物忘れ」だと診断されれば不安が無くなり心が軽くなりますし、MCIや認知症だとしたら、早期発見と早期の治療開始がなにより大切です。

アルツハイマー協会(アメリカ)の認知症チェックリスト

最後にアメリカのアルツハイマー協会が提示している認知症が疑われる時の症状チェックリストをご紹介します。

診察を受けるかどうか迷っている方がいらっしゃったらぜひ判断の参考にしてください。

1.日常生活に支障をきたすほど記憶力が落ちる

例)大切な予定を覚えていない

2.計画や問題解決ができなくなる

例)月々の支払の手順がわからなくなる

3.慣れた作業も普段どおり行えない

例)いつも楽しんでいたゲームのルールを忘れる

4.時間や場所などがわからなくなり混乱する

例)日付や曜日、季節がわからない

5.視覚による判断、空間認識ができなくなる

例)距離感が判断できなかったり、色の濃淡がわからなくなる

6.話すことや書くことがうまくできなくなる

例)会話が続けられなくなる、言葉につまる

7.物を置き忘れ、そのことを思い出せない

例)いつもとは違うところにしまってしまい、探せない

8.判断力が低下する

例)勧誘の電話に大金を払う

9.仕事や社交の場・趣味を避けるようになる

例)応援していたスポーツチームに興味を失う

10.気分や人格に変化が生じる

例)落ち込んだり不安になったり、イライラする

※以上参考文献(英語):Alzheimer’s association : KNOW the 10 SIGNS

スポンサーリンク

まとめ 

脳がなにかを記憶する流れは

①情報を覚える

②情報を蓄える

③情報を引き出す

の3段階。

年齢による物忘れは

③の情報を引き出す。つまり思い出す機能が低下した状態

「どこかに片づけた事」や「約束した事」じたいは覚えている状態。

認知症による物忘れは

①の「情報を覚える」が出来なくなる状態

「どこかに片づけた事」や「約束した事」その事、じたいを覚えられない状態。

40代で物忘れがひどくて不安な気持ちを抱えている方のために

「年齢による物忘れ」と「認知症による物忘れ」の症状の違いや改善に有効な方法。

専門家に診断してもらう方法。

などをご紹介しました。参考になれば幸いです。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする