毎年お正月の「初詣」は欠かさない”アラフィフりすこ”です。
でも寒がりなので、いつもお正月三が日、場合によっては1月7日くらいまでのお天気の良い時にレジャー気分で出かけていました。
TV中継で大晦日の深夜から長い列を作ってお参りしている人をみて、寒いし、眠たいのに大変だなって不思議に思ってたのですが
本来の初詣は「大晦日に家を出て元旦にお参りする」のが正しかったのです。
あの長蛇の列にはちゃんと意味があったんです。
お恥ずかしながら、私が今まで知らなかったその「しきたり」をご紹介します。
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目次
初詣は大晦日に家を出て元旦にお参りする二年参り
「二年参り」が今の初詣の原型
新年を迎えると各地の神社、仏閣は初詣をする人で大賑わいになりますね。
私は年の初めにお参りすると「めでたさ」や「ご利益が高まる」感じがするから、元旦の0時を過ぎたその瞬間からなるべく早くお参りがしたくて、みなさん長蛇の列に並んでいるのだと、てっきり思ってました。
でも違ったんですね。
ちゃんと昔からの「しきたり」からのちゃんとした理由があったんです。
こちらの本に紹介されていました。
↓↓↓↓
「日本のしきたり」青春出版社
かつては、大晦日の除夜の鐘を聞きながら家を出て、元旦にお参りをすませて帰るのを「二年参り」と言っていたそうです。
私は初めて聞いたのですが、新潟や長野、北関東、東北地方の一部では今も使われている初詣を表す方言です。
有名神社、仏閣周辺のJRなどの交通機関が大晦日~元旦にかけては終電が無く、ずっと連続して運行しているのは単に「お客さんがたくさん来るから!」だとばかり思ってたんですが、そういう利益目的の為ではなく、日本のしきたりや伝統文化を守るためだったんですね。
深いです。
その年の最後のおこないとして、初詣のために家を出る。
新しい年を神社の中で迎え、新年初めてのおこないとして、神様にご挨拶をする。
そして清らかな気持ちで新しい年を迎えた家に帰る。
いろんな意味で心をリセットするのにとっても良さそうです!
今年から私は「初詣は大晦日に家を出て元旦にお参りする」ことにします。
「年籠り」という習わし
ちなみに、さらに昔は一年のケジメとして、一家の家長は、大晦日の夜から神社に出かけて寝ないで新年を迎えるのが習わしでした。
これを「年籠り(としごもり)」といっていました。
その後に年籠りは、「除夜詣:じょやまいり」と「元旦詣:がんたんまいり」に分かれて初詣の形ができていき、江戸時代以降は大晦日に出かけて、新年とともにお参りすることを初詣というようになり広まっていくんですね。
(全国的には神社によっては、今でも昔ながらの「年籠り(としごもり)」をしている様です)
そういえば、実家の地域では大晦日の夜から氏子代表の年配の男性が毎年、神社に数名詰めています。
お酒飲んで楽しそうな様子だったので、私はてっきり参拝客がたくさん来ていろいろ神官さんが大変だから、お手伝いをするためにみんなで協力してるもんだとばっかり思ってました。
実はそんなちゃんとした意味があったんですね。
いやぁ、お恥ずかしい。。
本来は、氏神さまにお参りするもの
そして大きく変化してきたのはどこにお参りするか?です。
昔は移動手段は全て徒歩でしたから
初詣も自分たちが住んでいる地域の氏神さまを祀っている神社にお参りしていました。
しかし、交通機関が発達するにつれ、伊勢神宮や出雲大社、など有名な神社に出かけたり、その年の干支によって年神様のいる方角、つまり恵方(えほう)が縁起がいいということで、恵方にあたる社寺に出かけて初詣をするようになりました。
これを「恵方参り」といいます。
しかし、現在はこの恵方参りの習慣はすたれ、明治神宮、成田山新勝寺、川崎大師、住吉大社など、各地の有名神社に出かけてお参りするのが一般的になってますね。
しかし、最近では節分に食べる「恵方巻き」の影響で再び「恵方参り」が見直されつつあります。
では次にわかりにくい参拝の作法についてご紹介します。
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私が考える初詣の作法
遠くの有名神社よりも地元の神社が良い
パワースポットとしてメディアによく取り上げられるような有名な神社は、確かにいい「気」がいっぱいありそうなイメージがあります。
実際今年行った、伊勢神宮はとてもいい印象でした。
しかし、あまりに人が多くていろんな雑念が溢れかえる初詣の期間は、その場所がもともと持っていたパワーが枯れてしまうような気がします。なんとなくですが。。
ですから、初詣は本来のしきたり通り、自宅や実家の近くの神社に行くのがお薦めです。
神様にはまずはお礼を伝える
実は以前、見識のある方に
「神様に具体的なお願いことをしてはいけない。自分の決意を聞いてもらう場所だ」
と言われた事があって「なるほど~」と納得したのでそれ以来、私は手を合わせた後に具体的なお願い事はしません。
「え?どういうこと?」
と思われるかもしれませんが、神様には、具体的なお願いごとでは無く、これから自分がやろうとすることや心がけたいと思う事を宣言して、「頑張る私をどうぞお見守りください」と心の中で祈ります。
「試験に合格するように」とはお願いせずに、「試験に合格するように一生懸命勉強しますから応援してください」という感じです。
そしてさらに「神様はお礼を言いに来た人の事はちゃんと覚えている。手をあわせたら、まずはお礼をいうべき」と聞きました。
確かに、お参りの度にお願い事ばかりではダメですよね。
ちゃんと前回お参りした事の報告やお礼をまずは先にするのが人間関係!?(笑)の基本ですもんね。
ましてや相手は神様ですから!!!
という事は、近くの神様の方がお礼や報告に行きやすい、という利点がありますから、やっぱり地元の神社がお薦めです。
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正しい作法を守って礼儀を忘れずに
最近はパワースポットとして、もてはやされますが、神社は観光地ではありません。
最低限の慎みや礼儀を忘れないように。
かといってかしこまり過ぎずに、イメージとしては「大事な人の家にお邪魔すると思う」です。
そうすれば、ラフな格好ではなく身綺麗にしたり、鳥居の前で一例したりの礼節をわきまえた行動が自然とできるはずです。
正しい参拝の作法についてはこちらのHPでわかりやすく紹介されています。
↓↓↓↓
特にわかりにくい「手水(てみず)柄杓で水をすくって手を洗う、口をゆすぐ」は動画で紹介されていてわかりやすいです。
きちんとした態度で接して神様に好かれる人になって、ハッピーになりましょう!
まとめ
〇かつて日本では、初詣とは大晦日に家を出て元旦にお参りする「二年参り」だった。
〇神様にはまずはお礼から。礼儀正しく作法を守って。
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